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Lo Scritto illeggibile

... Idechi Mullaccami氏の読みづらい筆跡。


[ LIBRO PRIMO ] [SECONDO] [Ultimo]

I. 基本的な考え ... 1.
II. 生活 ... 11.
III. 記憶 ... 28.
IV. レトリック ... 52.
V. フォーカスと測定 ... 63.
VI. 努力する能力 ... 79.
VII. その他の能力 ... 104.
VIII. 怖れと懸念 ... 131.
IX. 大きな社会観察 ... 141.
X. 小さな社会観察 ... 176.
XI. 文化の観察 ... 192.
XII. コンセプト集 ... 201.

I. 基本的な考え


... 1.

正しい、とは、納得し得る、ということに過ぎない。


... 2.

いま思ったことを、言わないことは賢い。
賢いけれども、利益は得られない。


... 3.

述べる、とは、
頭の中にある思考の連関を、何らかの切り口に投影し、
その影を、言葉によって、適切な精密さで写し取ることである。


... 4.

賢さとは、思考の複雑さに他ならない。
複雑に考え、端的に述べよ。


... 5.

絶対的な賢さは存在しない。


[ 2008-06-05. Thu. 12:28 ] ... 6.

答えは1つではないが、良い答えはそう多くは存在しない。


[ 2009-09-06. Sun. 17:58 ] ... 7.

利口な人間は、幸せとは何なのかを分析する。


... 8.

良くも悪くもない。あるがままに見よ。
ないものは、ないがままに見よ。

自分の目から、何かを遠ざけても、何も得られない。


... 9.

待つということは、大いなる業である。

ほんの少し待つ、ということに、
どれだけの聡明さが必要なことか。


... 10.

あなたの思索は、言葉だけでなく、行動によっても表現される。


II. 生活


... 11.

シンプリシティとリビルダビリティ、そして、計測。
それらはつまり、人生と生活に対する、いわば科学的なアプローチである。


... 12.

生活は理念ではない。
具体的な打開策だけが生活を変える。


... 13.

人生の幸せとは、現在の幸せの積み重ねである。

もし幸せが計量できたとすれば、
人生の幸せは、各時点での幸せの時間積分であり、
いま感じる幸せは、最近の幸せの変化の現時点での時間微分である。


[ 2009-09-06. Sun. 17:26 ] ... 14.

日常生活における測定、精度、区別。:miniaturism


... 15.

朝起きること、は、昨晩までに至った状況を思い出すこと。:記憶


... 16.

余剰な所有物は、その嘘を見抜けば、捨てることが出来る。:レトリック


... 17.

所有ではなく、使用に意味がある。


... 18.

使わず捨てることを非難するのではなく、購入したことの責任を問え。
すなわち、誤った購入であったことを認め、損失を受け入れて捨てよ。


[ 2008-06-28. Sat. 09:33 ] ... 19.

疲れていることは、勲章ではなく、単なる負債である。
人前で少しでも疲れていることは、決して許されることではない。


... 20.

疲れているときの様子は、人間を測る1つの尺度だ。


[ 2009-09-06. Sun. 17:25 ] ... 21.

生活を重ねる中で、普通、人は自然に堕落していく。


... 22.

日常生活の小さな癖や習慣が、
生体的な機能性を経由して、人格に結びつく。


... 23.

聡明な困窮は人を豊かにし、
無知な貧困は人を貶める。


[ 2008-10-30. Thu. 10:00 ] ... 24.

1日に出来ることは思いのほか少なく、
1生涯に出来ることは思いのほか多い。


... 25.

何年と生きてきたにもかかわらず、
生活は工夫次第で、もっと良くなる。


... 26.

いまの日常生活は、もっと活用できる。


[ 2008-10-30. Thu. 09:45 ] ... 27.

生活の中で、何かをするにも時間がない、と思うとき、
あなたは今、別の何かをするために、
生活の多くの時間を費やしている、ということに気付く。


III. 記憶


... 28.

記憶とは、体験である。
出来事として、暗記せよ。


... 29.

覚えること、よりも、思い出すこと。
思い出す習慣を持て。
特に、丹念に思い出す、ということ。

まさにその記憶を、絶え間なく、誤りなく、
いささかの不明確さもなく、丹念に一つ一つ思い出せ。


... 30.

何度も繰り返す、ということ。


... 31.

具体的なものであれ、思索上のものであれ、
場所というものは、体験なしには存在しない。


... 32.

出来事の記憶は、非常に断片的であり、象徴的である。
出来事の記憶は、それが実在したことを、保証しない。


... 33.

感情的な出来事の記憶、人の評価に関わる出来事の記憶は、
およそ実際の出来事の通りではない。


... 34.

自我は、環境によって変動し、日々新しく上書きされる。
過去の自分は、他者の記憶・外部の記録の中に保存される。
私たちが過去の自分に出会うのは、他者・外部を通してである。


... 35.

記憶は、他者を記録する。


... 36.

外部記憶に頼るより、自分の中にたくさんの短期記憶を保持せよ。
頭の回転の速さとは、
アクセシブルな状態で保持された短期記憶の多さである。


... 37.

人の記憶とコンピュータの配列


... 38.

いま心に抱いた、重要性、優先度、危機感、わくわくする感情を、
記憶し、いつでも思い出せるようにせよ。


... 39.

以前に失敗したということを、
覚えていて、自由に思い出すことができて初めて、
2度目の失敗を避けることができる。


... 40.

これから起こるべきことを思い出せ。


... 41.

ソフトウェアは、メモリ上に起動しなければ、使えない。
記憶も、思考の上に呼び起こさなければ、使えない。


... 42.

アイディアを散々忘れ去ってはじめて
人は逐次記憶することに力を入れようと思わされる。


... 43.

これまでにやっていたこと、これからしたいこと、
この後のスケジュール、これからしなくてはならないこと、
こうしたことを的確に記憶し、いつでもそれを思い出せるようにせよ。


... 44.

私たちが日々曝されている、突然の、知的・感情的なインパクトや
もしくは感銘といったものによる「忘却」にも耐え得る記憶を持つこと


[ 2007-11-06. Tue. 09:32 ] ... 45.

学問、データ、文学、音楽、絵画、彫刻、建築、教義、
そして、文字、記号。

人の作るあらゆる物は、記憶を記録している。
また同時に、より良く、より美しく、より都合良く、
再記憶されることを意図している。

人はそれを読み解き、
それによって自分の記憶を書き換え、
それと同化する。

そしてその記憶を、また記録したいと欲する。


[ 2007-11-07. Wed. 12:19 ] ... 46.

教育とは、社会生活に必要な記憶の根底を築くものである。


[ 2007-11-07. Wed. 12:19 ] ... 47.

判断とは、その時点での記憶の分布である。


[ 2007-11-09. Fri. 12:50 ] ... 48.

社交は、記憶の共有を端的に意図している。


[ 2007-11-25. Sun. 01:38 ] ... 49.

考えることは皆同じ、と言うわけではないが、
おそらく、どこかの誰かと大して変わりはしない。

偉大な叙述家と、無名な賢人の違いは、
「書いた」ということにこそある。


[ 2007-11-09. Fri. 16:09 ] ... 50.

読書家は、そうでない者との記憶の差異を、
相手の責任として捉えることで、失敗する。


[ 2007-11-12. Mon. 10:36 ] ... 51.

物理的場所によって記憶は偏在する。


IV. レトリック


... 52.

修辞学とは、嘘を見抜き、嘘を仕掛けるための学問である。


... 53.

修辞技法としてのレトリック、
世界を規定する言説の集積としてのレトリック。


... 54.

信じることは、自分を騙すこと。


... 55.

レトリックの集積としての制度


... 56.

行動倫理や判断基準は、外部からレトリックによって与えられる。

与えられたレトリックの差異、または変化、が、
考え方の相違の原因である。


... 57.

修辞学それ自体も、また1つのレトリックである。


... 58.

それが問題であるかどうかを決めるのは、
その問題自体の重大さではない。

それを問題としたい、または、したくない、という人の、
修辞的な力の強さである。


... 59.

正義を謳う者は富み、
それに従う者はより貧しくなる。

正義とは、
自らの利益のために相手の心理を動かす、
戦略的なレトリックである。


[ 2008-02-03. Sun. 09:09 ] ... 60.

信用とは、提示されたレトリックに対する満足度である。


... 61.

天命、神の意志、使命感、忠誠心、
こういった気違いじみた思い込みこそが、
一部の人々に、気違いじみた偉業を成し遂げさせる。

彼らにとって、打ち込むことは、一種の麻薬であり、
他の方法では、それほどの成功へと、彼らを導くことは難しい。

さまざまな宗教、ないし、神に等しい君主を戴く体制は、
そのための心理学的な装置であり、
その実体は、体系的なレトリックである。


[ 2007-10-28. Sun. 20:55 ] ... 62.

その正しさは、誰が納得し得る正しさなのか、を見抜くこと


V. フォーカスと測定


... 63.

日常生活におけるミニアチュリスムは、
フォーカス、区別、測定とその精度からなる。


... 64.

フォーカスの動きが人格を形成する。


... 65.

焦点を合わせ、観察せよ。


... 66.

寓意画を、隅々までじっくりとフォーカスするかのように、
日常の風景を、時間をかけてじっくりとフォーカスせよ。

さっと見ただけでは見えなかった多くのものが見えてくる。


... 67.

近いものと遠いものの間で素早く視線を行き来させること。
目の焦点を素早く移動させる力と習慣を付け、
目に入ってくる情報を増やす。


... 68.

実際に役立つイメージは、フォーカスされたイメージである。


... 69.

文字は、フォーカスすることによってしか、読むことができない。


... 70.

慣れ、鈍るのは、いちいちフォーカスしなくなるからだ。


... 71.

無意識にフォーカスすることを避けているものへと、フォーカスすること。


... 72.

人を観察すれば、
その人が物事を観察していないことも見えてくる。


[ 2007-11-06. Tue. 09:26 ] ... 73.

見ようと思えば、見ることが出来るものを、
実に多くの人が、見ることはない。


... 74.

何人かの人生を経て工夫されてきた物においては、
多くの場合、目的が形状を規定している。


... 75.

天才とは、日常的に形状を観察する習慣に他ならない。


... 76.

いま見たものと、同じ働きをするものを、
明日にでも、自分で作らなくてはならない、
という想定のもとに、物を見よ。

それが、どれくらいの大きさで、どういう形で、
また、それをいくつのボルトで止めるとよいのか。


... 77.

隠されたものも無くはないが、
ほとんどの問題とその解決は、
この世界の中に書き込まれている。


[ 2009-09-06. Sun. 17:42 ] ... 78.

その人の能力と計測の精度は相関関係にある。


VI. 努力する能力


[ 2009-09-06. Sun. 17:44 ] ... 79.

努力が出来るようになったなら、目標はクリアされたに等しい。


[ 2009-09-06. Sun. 17:41 ] ... 80.

努力の定量と定性、効率性。
必死の努力の内でも、より心理的負担少なく楽に行われる必死の努力。


[ 2009-09-06. Sun. 17:42 ] ... 81.

疲労は、為された努力と相関しない。


[ 2009-08-06. Thu. 09:11 ] ... 82.

天才は、身体上、人格形成上、生活習慣上のファクターにより、
凡人と比べて、同量の努力を、より精神的負担が少なく行う。


[ 2008-06-11. Wed. 14:08 ] ... 83.

人は、自分の能力と自分の性質に束縛されている。
人は、不可能から自らを解放するためにに努力する。


[ 2009-09-06. Sun. 17:44 ] ... 84.

実際に行動してまでやりたいこと
をどれだけたくさん持てるか。


[ 2009-09-06. Sun. 17:52 ] ... 85.

成し遂げなくてはならない理由に恵まれた者は幸いである。


... 78.

問題を解決しようという強い意思が、問題を解決する。


[ 2009-09-06. Sun. 17:43 ] ... 86.

クリエイティヴィティの中心は、企画と行動にある


[ 2008-05-19. Mon. 19:24 ] ... 87.

意識的にであれ、無意識的にであれ、
美しくあろうとする者だけが、美しくあることができる。


... 88.

自分のために学べないなら、他人のために学ぶと良い。

私たちは、他人のために何かをしなくてはならない、
という機会を通して、より楽に物を学んでいく。


... 89.

成功しない者が夢見るのは、
過去に自らが成したどの小さな成功とも
直接に結びつかない成功である。


... 90.

好奇心は3日と続かない。
天才が生涯に渡って持ち続けるのは、歪んだ好奇心である。
数日で完結する好奇心に分解して、大きな仕事を組み上げよ。


... 91.

何かお膳立てのようなものを用意しておかない限り、
自分自身を意のままに動かすことは難しい。


... 92.

人は十分な睡眠をとってはじめて、充実した集中力を維持し、
十分な食事をとってはじめて、精神の積極的安定を維持し得る。

それを超えてお金と時間を削減することは、回り道となる。
そうした削減を迫る仕事や娯楽は、それ自体が不適切なものである。


... 93.

小さなチャンスを犠牲にする刹那感で、
大きなチャンスに取り組む。


... 94.

いつでも、いかなる精神状態からでも、
自らを、大小様々な物事に着手させる、
種々の手法や手続きに気付く者が、
長期的な成功を収める。


... 95.

流れ行く時間について、逆に考えるとすれば、
楽しいことをするには、より多くの時間が必要だが、
面倒くさいことをするのには、大して時間がかからない。


... 96.

手っ取り早く理解することは、不可能ではない。
なぜなら、世に言う正攻法は、あまりに愚かだから。


[ 2008-06-29. Sun. 07:38 ] ... 97.

自分の脳のシステムは、いくつかの場所でハッキング可能であり、
そのシステムが実装する諸機能もまた、制御可能である。

私たちは常に、動作しているプロセスを監視し、不要な意識を切断し、
処理可能なリソースを効果的に配分しなくてはならない。


... 98.

体を緩め、休めてさえいれば、
気を緩める必要はない。


... 99.

フィードバックする気のないところに、
アドヴァイスを述べるのは無駄だ。


[ 2008-07-31. Thu. 09:58 ] ... 100.

専門性へ向かうメカニズム:
その場で最も優れた者が、最も中心的な仕事を得て、最も多くの経験を得る。


[ 2009-09-06. Sun. 17:38 ] ... 101.

能力が単純に定量可能なモデルを考えるとき、
同一の水準の能力のもとで起こり得る失敗の確率は収束する。

そして、その確率の出現の様子は観察可能で、
また、自分の意志に対するフィードバックを得ることができる。


[ 2009-09-06. Sun. 17:55 ] ... 102.

変わらなくてもよい者は変わらない。


[ 2009-09-06. Sun. 17:57 ] ... 103.

自分の考え方を変えてみようと思い至ったり、
実際に考えを変えてみたり、
考えだけでなく実際に行動に移してみたり、
そのように変えたまま維持してみたり、
といったことをすることは思いのほか難しい。


VII. その他の能力


[ 2008-03-28. Fri. 22:39 ] ... 104.

何事も、最適化すれば風変わりになる。


... 105.

とりかかりのタフネス。
とりかかれば、考えざるを得ない。


... 106.

およそその1時間に行い得るすべてを行え。


... 107.

小さな気だるさが、大きな損失を生む。


... 108.

リーダーシップにおいて重要なのは、
最終的な目標に向けて、常に自信と余裕を見せ続けることである。


... 109.

計略を持ち、現実を見よ。


... 110.

仕事とは、判断の集積である。


... 111.

考えが至れば、仕事は進む。


... 112.

真の競争相手は、他者でも自分でもなく、時の流れである。
時の流れとは、裏返せば、
活動と行動のより少ない状態に留まろうとする身体的な本能である。
その身体的本能は、およそ社会的な「自分」とは異なるものである。


... 113.

重い物を軽く感じ、早い物を遅く感じるようになる、
というところに、人間の可能性がある。


... 114.

成長とは、行動に無駄がなくなることである。
熟練とは、動作に無駄がなくなることである。


... 115.

思いついた端から、アイディアは劣化していく。
悪くなれば、捨てるしかない。


[ 2008-06-28. Sat. 09:32 ] ... 116.

縮小再生産は、決して他者にとってではなく、自分にとって重要である。


... 117.

長期的に悪くなっていくものには、多くの場合スパイラルが存在する。
その仕組みを理解することが、改善への第1歩である。


... 118.

何も行動できない時には、意外にも何かを考えている。
何も考えない時にこそ、とりあえず何かが行動できる。
行動をし始めたら、考えざるを得なくなる。


... 119.

セルフオートメーション:
自らの思考をOFFにし、日常の生活手続きに沿って、
少ない疲労感で自動的に、処理をこなしていくこと。


... 120.

所有物は、常にコストを発生させる。
所有物は、必要な時に所有されていて初めて、その価値を示す。


... 121.

簡単なことこそ学ぶべきものだ。難しいことは自分で対処せよ。


... 122.

何かを引き受ける時に、既に用意ができている、
ということは、たいそう素晴らしいことだ。


... 123.

外見、レトリックとパフォーマンス。
この3つの問題に、客観的に真剣に取り組め。

あなたの内面を理解してくれる親友でさえ、
この3つの要素に大きく影響される。


... 124.

格好良くやった方が上手くいく。
特に、飾らない職人のような男の見せる
格好良い手付きは、意味があり本質的である。


[ 2009-09-06. Sun. 17:51 ] ... 125.

こなせない激務は激務ではない。


... 126.

大抵のものは用意されている。
あなたは、それらのうちのどれかに気付き、調べ、利用する。


... 127.

生き急げ


[ 2009-09-06. Sun. 17:53 ] ... 128.

絶好のチャンスは一瞬だ。
しかし、十分なチャンスはかなり長い間そこにある。


[ 2009-09-06. Sun. 17:51 ] ... 129.

差が開く原因は、即、行動が出来るかということ。


[ 2009-09-06. Sun. 17:48 ] ... 130.

人に会うことの戦略性
目の前の機会に対する戦略性


VIII. 怖れと懸念


... 131.

お金も恋も権力も、それ自体が人を惑わすことはない。
ただ怖れが人を惑わせる。


... 132.

最も安全な方法は、恐怖や不安、懸念のために見られないものを、見ることである。


... 133.

恐怖の制御は、成功を左右する。
それはしばしば、勇気と混同される。


... 134.

あなたが恐れている相手は、
あなたが思っている以上に、
あなたのことを恐れている。


... 135.

他人が有能または勇敢に見えるのは、その人をよく知らないからだ。


[ 2008-05-17. Sat. 14:48 ] ... 136.

権力者の友人は、その権力に怯えない。


... 137.

ストレスを解消し得る課題とは、
小さな労力で大きな変化をもたらすものである。


... 138.

無気力とは、日常的なタスク処理における、過度の懸念である。


... 139.

仮想現実に足りないものは、
肌に感じる危機感である。


... 140.

不合理に、極端な禁忌の反応を示すその背景には、
その物とその人の有様を示す過去が潜んでいる。


IX. 大きな社会観察


... 141.

あらゆるものは、「価値」という1つの言葉に収斂する。


... 142.

畏怖の念が、秩序を与える。


... 143.

価値観は、自己暗示であり、幻である。
人生とは、どの幻を受け入れるか、を決めていく作業である。

神なんていない。
でも、その幻を受け入れる人はいる。


... 144.

かつては必需性や要請のもとに成熟して、繁栄を誇りながら、
環境の変化によって、大勢の需要を失い、

一部の人々の間の、趣味と専門性、
そして、存在意義を主張するレトリックの中に、

細々と亡霊のごとく、しかし実在する存在として、
生きのびる運命を背負った物たち。


... 145.

価値を判断し選択することは必要だが、
価値に対して好意や敵意を持つことは無駄である。
価値は自然現象として存在し、観察されるべきものである。


... 146.

真実は、私たちの味方ではない。
多くの人々は、真実を避けようとする。
ある種の人々にとって、真実は容認できないものである。


... 147.

人は言葉を求める。納得できる言葉を。
なぜなら、納得できる物こそが、正しいからだ。


[ 2008-06-05. Thu. 12:23 ] ... 148.

考える者からすれば、考えない者はあまりに単純だ。
差が開くのもある意味当然の成り行きである。


[ 2008-06-07. Sat. 23:38 ] ... 149.

大多数の人々が、非常に限られた能力の中だけで生きている。


[ 2008-06-28. Sat. 09:34 ] ... 150.

虐げられた人は、最後に、求めようとする意思を奪われる。


... 151.

価値を解体して、代わりに自分の価値を据えたのでは、意味がない。


[ 2007-11-02. Fri. 11:49 ] ... 152.

価値とは、本来は、作られるものではない。
価値は、発生し、観察されるものである。

しかし、時折、詐欺師たちがそれを作る。
しかも、少なからぬ人々が、律儀にも騙される。


... 153.

人の考えには、物理的、生物学的要因がある。
社会における習慣に、生物学的ルーツを見る。


[ 2008-03-13. Thu. 12:38 ] ... 154.

規則は制定者の考えに最適化されたものである。
ならば、規則は変えるためにこそある。


[ 2008-04-11. Fri. 22:33 ] ... 155.

各時点で最適化されながら起こる変化は、ゆっくりとしか進まない。


... 156.

一部の人による大きな陰謀は、ごくまれにしか出現しないし、
また、成功したとしても、長続きしない。

多くの人による、取るに足らない、小さな企みの積み重ねによって、
現在の状況は形成されている。

しかしそれは無力な外部から見れば、まさに1つの大きな陰謀に見える。


... 157.

国家は、政府によって主催されるものである。


... 158.

主権は国民にある、という国民とは、複数である。
一個人の権利は、国民のその政治的な力によって、
庇護され、また、許可されているものにすぎない。


... 159.

公とは、私の集団のうち、最も有力なものである。


[ 2007-12-09. Sun. 10:31 ] ... 160.

戦争には、行ってはならない。
戦争とは、行かせるべき類いのものだ。

武器や物資を作って売るか、
もしくは、そうした業者に投資せよ。

責任感の強い者が、無駄に勇敢に戦い、
臆病な貧乏人たちが、その盾となる。
賢いものたちが、権益の駆け引きをする。

戦争とは、産業権と人口の国際的な調整である。


[ 2008-04-17. Thu. 00:08 ] ... 161.

戦争をするのなら、新しい戦争をしなさい。
旧式の戦法は、美しくはあれど、所詮、自己満足でしかない。


... 162.

歴史を考える時、
1年は長い。十分に長い。
10年は長い。とてつもなく長い。


... 163.

民主主義において議論は役に立たない。
代わりに説得の役目を果たしているのは、新材料の投入とその羅列である。


[ 2007-10-28. Sun. 20:55 ] ... 164.

民族運動というのは、利己主義のうねりである。


[ 2007-11-09. Fri. 12:52 ] ... 165.

ナショナリズムとは、与えられ、制限された記憶である。


... 166.

プロフェッショナルは、集団的である。


[ 2007-11-02. Fri. 11:49 ] ... 167.

社会における人生とは、ゲームのようなものだ。
新しいゲームの仕組みとコツをいち早く理解し、
それに即したいくらかの努力をする者が、
当面にして十分なだけ勝つ。
その後は、そのことだけに盲目的に努力した
少数にしか勝利を得られることはなくなる。


... 168.

合理的価値判断を行うことができる人は、さほど多くない。
そうでない人を動かすのは、説得ではなく、浸透である。


... 169.

人類史における拒絶と受容


[ 2009-09-06. Sun. 17:50 ] ... 170.

制御可能性。
人間を科学的に解明しようとする21世紀。


[ 2009-09-06. Sun. 17:54 ] ... 171.

その物量に圧倒されない程度のアカデミズムは無意味だ。


... 172.

教育は、手段だ。
教育を目的とする者は、自らの立ち位置を失う。


... 173.

フロンティアなフィールドを考える場合、
素人が手を出せる程度の発展具合、というのは重要な要素だ。


... 174.

強き者は、宗教を支配し、
弱き者は、宗教に救いを求める。


[ 2008-02-16. Sat. 08:46 ] ... 175.

歴史の中の大きな価値の分布:
宗教、修辞的学問、権益の世襲、科学的学問、民主主義、資本経済


X. 小さな社会観察


... 176.

律法、戒律とは、生活の手続きである。
生活意識を、継続的に想起するための、手続きである。


... 177.

手加減は、相手に気づかれてはならない。


... 178.

周りの人よりも多くを見知ったと思った時には、
しばしばそれだけの理由により、プライドと支配欲が生じる。


... 179.

あなたのその悲劇は、同情を誘うには、あまりに悲惨すぎる。


... 180.

実際のところ不要な情報は多く存在し、
それらは大抵、押し売られる。


[ 2008-03-31. Mon. 07:28 ] ... 181.

大きな刷新はパフォーマンスでしかない。
実際の変化は、環境に最適化しつつ、ゆっくりと起こる。


... 182.

社会的規範に対して正しく生きるということは、
非常にお金のかかる、一種の贅沢品である。


... 183.

自らの中にある多次元的でファジーな判断基準の前に、
ダブルスタンダードという言葉がどれだけ空しく響くことか。


[ 2009-09-02. Wed. 01:23 ] ... 184.

達観とは、長い試行錯誤の結果として、
どうにかできるものと、どうにもならないことの区別を
ある程度付けようとするようになったことである。


... 185.

有能さ、人柄の良さと、認識の堅実さ、は一致しない。


[ 2009-09-06. Sun. 17:41 ] ... 186.

取り巻きが無能だからといって、
本人まで無能だとは限らない。


[ 2008-07-14. Mon. 16:57 ] ... 187.

大きな組織も、2-4人の仲良しの集まりから構成されている。


... 188.

時代はいまも刻々と流れてゆく。
しかし、その流れの淀むところというものはあり、
私はそこに、アヘンのように幻を求める人々の一団を見た。

その幻が、まだ幻でなかった時代には、
彼らは確かに良き人々であった。


... 189.

もう聞き飽きた他人の愚痴の背後に、
最近になって、何か、大きな流れを感じる。
その人は取り残されてしまったのだ。


[ 2009-09-06. Sun. 17:58 ] ... 190.

人生の劇場にも、客席と舞台と舞台裏とがある。


... 191.

まだ私が小さかったとき、たしか私は、
大人はもっと賢いものだと思っていたはずだ。


XI. 文化の観察


... 192.

美しく死ぬのは、若い娘と年老いた男だけだ。
若い男は味気無く死に、年老いた女はひっそりと死ぬ。


... 193.

本物は、山のような小細工からなっている。


... 194.

いかなる富裕層も、はじめに財を築いた代は、成り上がり者である。
もし、彼らがその一代だけで終わったとするなら、
それは、悪趣味な成金を一時的に生み出したということに過ぎない。

富が世襲され、富裕層だけからなるコミュニティが形成され、
時間とお金によって、そのコミュニティが浄化されてはじめて、
その存在に、社会的な意味が見出される。


... 195.

難解さというのは、内輪ネタという程度の意味にすぎない。


... 196.

複雑な事柄は、それに対して特に関係のある、
ごく少数の人にしか理解されない。


... 197.

省略は、省略された箇所を知っている者だけに、理解される。


... 198.

芸術的な文化は、富裕層に価値ある浪費をさせるために存在する。


... 199.

学問や芸術の対価は、通貨ではなく、名声と賞賛によって支払われる。


... 200.

天才、すなわち規則から外れたエキセントリックな者ばかりが、
規則に従う者たちよりも、良い結果を出す、などという分野があるとすれば、
その分野の理論家は、自らの誤りを、多いに反省して然るべきである。

それが、体系を司る者の倫理だ。


XII. コンセプト集


... 201.

完全、統合、秩序、同一化、並列化、対称性、調和、均整、象徴


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